2011年8月「美波の海の恵み研究会」(通称:うめぐみ)は,四国の右下にある美波町の地先海域における漁業の持続可能性を高め,地域と町の持続と活性化に寄与することを目的として発足しました。このたび,10年間うめぐみを牽引していただいた初代会長の兵庫賢美氏のご勇退の後を受け,二代目会長に就任いたしましたので,一言,ご挨拶をさせていただきます。

うめぐみは,徳島県・徳島大学との産学官連携により,地域の特異性を活かした海藻養殖技術開発と取り組み,新ブランドわかめ「明けの春姫」を生み出しました。また,6次産業化へのチャレンジでは,この「明けの春姫」を大きく育ててメカブを収穫し原料の一部とした地域未来健康飲料「ハルヒメ」を開発いたしました。これにより将来の活動資金を確保することも目指しております。また,町内での体験型観光の試行や新商品開発などにも協力し,小学校の学習活動を支援するなど,地域のみなさんの活動を積極的に支援しています。

近年,地球温暖化による海水温の上昇や海水の栄養塩不足に加え,新型ウイルス感染症の影響により,美波町の漁業は予想だにしなかった局面を迎えています。しかしながら,うめぐみは若手メンバーが中心となって取組を強化し,引き続き,漁業や地域の衰退に歯止めをかけ関連産業やコミュニティーが持続していくための諸活動を展開して参ります。

どうか、ご支援をよろしくお願いします。

2021年5月

会長 筋野 徹